給水スポット大賞2021受賞団体決定!

給水スポット大賞2021受賞団体決定!

給水スポット大賞2021受賞団体決定!

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給水スポットを広げることで、環境負荷の低減と魅力的なまちづくりを推進する主体間の協働プラットフォーム、Refill Japan(事務局:水Do!ネットワーク)は、全国をリードする取り組みを表彰する「Refill Japan給水スポット大賞2021」の受賞団体を、以下のとおり決定しました。

自治体(大規模)部門 最優秀賞  名古屋市(愛知県)
自治体(中小規模)部門 最優秀賞 昭島市(東京都)
審査員特別賞           大津市(滋賀県)

なお、今年度は、事業者部門、コミュニティ部門の受賞団体、および大賞は、該当なしとなりました。

表彰式は、3月18日(金)に、東京で開催されたRefill Japanシンポジウム「もっとリフィルを!さらなる脱使い捨て社会へ!」の中で実施されました(2022.3.22更新・追加)

Refill Japanは、受賞各団体の取り組みのさらなる発展とともに、これらの先進事例を参考に、日本全国に給水スポットのまちづくりが広がることを期待します。

●受賞団体の表彰内容概要

名古屋市:自治体(大規模)部門 最優秀賞
「名水を味わう金鯱水とマイボトル給水機設置のしくみづくり
<取り組み内容>
名古屋市は、木曽川水源の良質な水道水のおいしさを市民に知ってもらうための活動の一環として、2010年代前半から「金鯱水」と名付けた仮設の冷水給水機を施設やイベント会場で活用してきました。2020年には観光スポットである名城公園内に常設の金鯱水を設置、利用状況も好調(実測データあり)で、その他の場所にも給水機の設置を増やしています。また、名古屋市は早くから小売事業者との協定によるレジ袋有料化を実施しており、そのレジ袋代による基金の一部をマイボトル推進のための給水機設置の助成に充てるしくみを設けています。
<評価のポイント>
水道水のおいしさを知ってもらう活動と観光アピールの相乗効果、イベント等での仮設給水機利用の先進性、レジ袋基金による給水機設置助成の先進性等は、いずれも他自治体の参考になる取り組みであり、高く評価されました。

昭島市:自治体(中小規模)部門 最優秀賞
「深層地下水100%水道水をマチナカで親しむ給水スポット」
<取り組み内容>
東京都内で唯一、深層地下水100%の水道水を供給している昭島市は、これまでも地下水を活かしたまちづくりやおいしい水のアピールに力を入れてきました。市内の公共施設の多くには冷水機を設置していますが、2021年には、プラスチック削減の観点からも給水スポットの設置に取り組み、上下水道部と環境部が連携しながら、市内の4駅前に河童のキャラクターをデザインした給水機を設置しました。市内の全学校の児童に利用を呼び掛けた効果もあり、子どもから大人へと利用が広がっています(実測データあり)。
<評価のポイント>
上下水道部と環境部の連携による給水機設置の実現、キャラクターを生かした子どもたちへの啓発とメディアへのアピール効果、そしてまち全体で楽しく取り組んでいるところが高く評価されました。

大津市:審査員特別賞
「絵になる給水機設置とマイボトルを持ち歩くライフスタイルの啓発」
<取り組み内容>
大津市は、水道水の水源も下水の排出先も琵琶湖であるという特徴から、琵琶湖の水を守ることの大切さを市民が共有しています。2021年秋に、その琵琶湖畔のなぎさ公園に、スタイリッシュでユニバーサルデザインのマイボトル給水機を設置しました。琵琶湖を背景に開けた場所への設置であるため、遠くからでも存在が確認でき、ランナーや散歩の市民等に重宝されています。また、民間企業や大学にも、マイボトル給水機の設置を呼びかけたり、水道水をよりおいしく味わうための情報発信を行う等、人々のライフスタイルの変革に力を入れています。
<評価のポイント>
絵になることを意図した設置場所の選定やデザイン、動画による啓発や若者との連携による効果的な情報発信などから、今後の取り組みの広がりが大いに期待され、審査員特別賞に選定されました。

 

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